本日ナゴヤドームでの始球式・名古屋高検検事長とドアラによる裁判員制度PR企画。私は遠隔地なので生で見ることができませんでしたが、あまり盛り上がっていなかったようです。本ブログの愛読者で、詳しい中身をご覧になった方はいらっしゃいませんでしょうか?お願い申し上げます。
さて、本日はこの
毎日コラムから。法曹激増問題に対する批判ですが、私は何度も過去に批判しましたが、
「裁判員制度の絶対的維持のために必要な法曹激増政策」なのです。すなわち、裁判員制度の絶対的維持のためには国家の都合による弁護方針統制が必要なので法テラスが必要、しかし、弁護士内では法テラスで弁護方針が統制されるのを嫌う人が多いため国としては法テラスに流れ込む人材数を確保する必要がある、そのための法曹大激増なのです。ですから、
裁判員制度・法テラス・法曹激増は3点セットの司法改悪であり中心にあるのがまさしく裁判員制度である、というわけです。毎日コラムの「司法制度改革は、裁判員制度と法曹人口増員計画が二本柱」という見方は、法テラスが入ってない段階で誤りですし、すべての問題で大変な不安を抱えているのが現状です。
一つ考えたいのが、ある一つの業界に、サービス向上をうたって規制緩和・競争原理の名のもとに、適正を上回る数の有資格者を新規参入させたらどうなるか?その業界にとって個々の有資格者の生活レベルがダウンするのは当然のこと、それが適正規模をはるかに上回る数となれば、レベルダウンの度合も大変なものになります。で、冒頭の法務省高官の言葉「このままでは、医療過誤と同じように弁護過誤がどんどん増えてくる」。
法治国家としての根幹に関わる法律専門家の業界にこのような原理を持ち込むのだから大変な事態となります。本来資格を持つには力量不足のプロも出てくるでしょう。そうすると、競争に敗れて下層部に陥った「プロ」たちは本来超えてはならない一線を超えることも考えられます。耐震偽装問題でも、競争原理のもと、徹底したコストダウンの要求に負けて一線を超えてしまいました。弁護士も悪徳業務に手を染めることも十分考えられますし、現にそのような事態が起きているといわれています。
しかし、コラムでの終盤での言葉「役人は一度決めたことは、まずいと思っても絶対に変えようとしない。この習性はなんとかならないものか」。まさしく、
裁判員制度にこそこの言葉を突きつけなければなりません。まして裁判員制度は官僚のみならず、議員や司法のプロ、メディアまでもほとんど全員賛成といえる事態。彼らが「一度決めたことは、まずいと思っても絶対に変えようとしない」のだから、国民をダマしてまでシステムの一翼に無理やりでも誘導する、ということが行われているのです。だからこそ、裁判員制度が潰れれば、彼らが行おうとした「司法制度改革」が一体何だったのか?が暴露されることにもつながるのです。